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第1回 2010年2月27日(土)

信州図書館文化講座「龍馬伝の時代と信州」の第1回目が2月27日、飯田市立中央図書館で開催され、60名の方々が熱心に受講されました。

第1講座
「幕末・維新期の女性勤王家・志士松尾多勢子」 山内尚巳先生の講演要旨

略年譜や資料に基づき多勢子の生涯と生き方を解説〜家庭環境・教育、和歌の素養を基に、嫁して病弱な夫をたすけ農に精励、10人の子を愛育。その間、旅行で見聞を広め、国学者と交流。51歳で上京、志士と交わり尊皇攘夷派の画策に参加し国事に奔走。薫陶を得た子や孫も県会議員や天竜川修堤拓地事業に活躍した。松尾多勢子の生き方、人柄は時代を超えて我々に多くの示唆を与えている。

第2講座
「伊那谷の国学者たち〜幕末・維新期に活躍した人々とその業績〜」 林登美人先生の講演要旨

幕末期、伊那は国学の一大中心地であったが、その歿後門人(平田篤胤歿後)の先覚者たちを紹介。伊那の国学は村々の庄屋層を中心に広がったが、その背景には信州は寺子屋が一番多かったこと、百姓一揆が伊那郡は非常に多かったことと関係があると指摘。古史伝の上木(出版)等伊那谷平田学徒の働きと業績も紹介。草もうの国学は人権意識の自覚を促したが、一方その皇国史観は戦争に利用された面もあり評価は分かれる。

 

第2回 2010年3月6日(土)

第2回目の「龍馬伝の時代と信州」が3月6日上田で開催され、100名以上の方が講座を楽しまれました。

第1講座 
「龍馬の時代、上田は信州の横浜であった」  阿部勇先生講演要旨

上田市丸子飯沼の郷蔵に残された幕末期の膨大な古文書を紐解く中で、幕末の上田地方と上州、横浜を結ぶ歴史を書き換えるような新事実が発掘されいる。嘉永6年のペリー来航前後から上田と横浜は生糸によって密接に結ばれており、イタリヤ、フランスの様子も上田に伝わっており、明治前後の信州各藩の内紛を調停するような豪商も登場していた。

 

第2講座
「坂本龍馬の描き方〜今、幕末をどう描くか〜」   土屋勝裕先生講演要 


NHK大河ドラマは、歴史的な史実を描くとともに、その当時の人々の喜怒哀楽、生き様を歴史的人物に仮託して描いている。徳川幕府の旧弊・対外的危機意識・幕臣たちの幕府への失望等、龍馬伝の時代と現代は対比できる。坂本龍馬の描き方は時代によって変動するが、龍馬の人間的魅力はその素直さ・信念をつらぬく・境界を越える・リーダーシップ・自由・エンターティナー性だと思う。